一千年余の時を刻む大圓院
高野山の街の中心部に位置する大圓院は、美しい桧皮葺の建物です。
表門や玄関には、鶯や梅、十二支が彫刻され、参拝者を温かく迎え入れます。
梅や桜、百日紅などが四季を通じて境内を美しく彩り、往来の人の目を楽しませています。
ご覧になられて、遥か昔を偲ばれるのは如何でしょう。
- 外観-高台から臨む大圓院
- 表門-寛永二年(1625)の建造物-
- 玄関-中門では衝立障子に描かれた布袋(ほてい)さんが迎えています-
- 本堂-晴天に映える本堂-
- 庭園-四季を通して草花で彩られます-
- 書院-その他、大広間・広間などがあります-
- 鐘楼-貞享五年(1688)の鋳造-
- お地蔵さん-子供たちを守る-
- 本堂内陣の襖絵
- 鬼瓦と大圓院の寺紋
あゝ同期の桜の塔
昭和四十二年八月十六日、高野山一の橋の大圓院墓地に、昭和十八年学徒出陣で出征した第十四期海軍飛行予備学生の慰霊碑「あゝ同期の桜の塔」が建立されました。
この第十四期会については、海軍飛行予備学生第十四期会編『あゝ同期の桜 かえらざる青春の手記』、映画「あゝ同期の桜」(俳優 鶴田浩二主演)などで大きな反響を呼びました。
大圓院はその菩提所でもあり、毎年九月の第二土曜日、日曜日の二日間、慰霊祭を行い、世界が平和であるよう祈り続けています。- あゝ同期の桜の塔